恋するレンズのむこう
ずっと、忘れられなかった笑顔が梓に向いていて


梓に対して嫉妬したことだってある


モデルも辞めようと思ったことだってある


名前も知らない彼女への想いを断ち切ろうともしたこともある


それでも、やっぱり忘れられなかった



梓の部屋から聞こえる梓の声

たぶん、彼女と電話をしているんだろう


内容までは分からなかったけど


その声はやっぱり嬉しそうで


悲しかった








そして、ある日。



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