恋するレンズのむこう
だから、忘れることにした―・・・


モデルの仕事は続けた。


高校だって行き続けた。


梓の彼女のことは忘れる事にした




なのに・・・


俺の目の前にアイツが現れたんだ


梓の元カノ、梓が今でも愛してるアイツが・・・


学校の門の前に周りからの視線に少し恥ずかしがって俯いていた。


俺を見ると泣きそうな顔をしてきた。


『アンタ、迷惑』なんて冷たく言って俺はそのまま通り過ぎようとした。


目の前に現れたアイツへの想いがまたよみがえってしまう前に逃げようとした。


眉を八の字にして今にも泣き出してしまいそうな顔を尻目に。


何度も抱きしめたいと思った。


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