恋するレンズのむこう
俺はいつのまにか抱きしめていた。


強く、離れないように。


梓・・・


少しの間だけで良いんだ


俺に有香を愛する権利を与えて欲しい


有香に愛される権利を与えて欲しい


俺は神に梓にすがるような思いで有香を抱きしめた。


そして、しばらくして。



俺は駿と有香と有香の女友達と4人で出かける事になった。


初めてみた、有香の私服姿はとても可愛かった。


梓がまだ健康だった時何度も願った出来事が今かなっている。


俺は今、有香とデートしているんだ。


一生懸命俺の中で“梓”を演じて話しかけた。


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