恋するレンズのむこう
「似合うよ」


『えへへっありがとう~』


…でもこんな風にいると1年前みたいだ。


楽しいよ。


梓が笑うたびにあたしは嬉しくなる。


『梓~、目つむって!』

「?」


不思議そうに目を閉じる梓。


あたしは鞄からある物を出した。


『目、開けて!』


梓がゆっくり目を開けた。


驚いてくれるかな?


喜んでくれるかな?


梓は自分の手の上に置いてある物を見て照れるように笑った。



梓の手に置いてあるもの。


可愛い袋にラッピングされたもの。


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