恋するレンズのむこう
視界いっぱいに陸の綺麗な顔。


高鳴った鼓動はさらに激しく音を立てて


あたしの頬はみるみるうちに熱くなる


初めての深い、キス。


長くて息が苦しくなるくらいのキス。


時々こぼれる甘い吐息に体全体が甘くとろけそうになる。


2人はお互いを求めるようにキスをした。




『…り、く…っ』


唇が離れて、あたしは陸の名前を呼んだ。


それと同時に陸の胸の中に引き込まれる。


気が付けばあたしは陸の腕の中に抱き締められていた。


自然と目頭が熱くなり、涙がこぼれる。





あたしは…


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