恋するレンズのむこう
梓は好き、でもそれはもう“恋愛としての好き”でじゃないよ
『梓は・・・好き』
でも、と付け足そうとした時。
すっと陸が立ち上がった。
『え!?どうしたの?』
何も言わないまま、この場から逃げるように陸が病室から飛び出た。
『陸!?』
おどろいたあたしは、陸の後を追いかけた。
陸の腕をつかんだとき。
パシッ
梓の病室の前の廊下は今はお医者さんや看護婦さんが行き来して騒がしいはずなのに。
陸があたしの手を振り払った音がなんだかものすごく耳に響いた気がした。
『・・・え?』
「やめて」
『梓は・・・好き』
でも、と付け足そうとした時。
すっと陸が立ち上がった。
『え!?どうしたの?』
何も言わないまま、この場から逃げるように陸が病室から飛び出た。
『陸!?』
おどろいたあたしは、陸の後を追いかけた。
陸の腕をつかんだとき。
パシッ
梓の病室の前の廊下は今はお医者さんや看護婦さんが行き来して騒がしいはずなのに。
陸があたしの手を振り払った音がなんだかものすごく耳に響いた気がした。
『・・・え?』
「やめて」