恋するレンズのむこう
『あっ!ごめん、あたしもう帰るね!』
慌てて自分の鞄をつかみ、梓の病室を後にした。
帰りの電車、あたしはそっと自分の鞄を開けた。
鞄の中からは黄色いラッピング袋に包まれたもの。
・・昨日、梓のチョコと一緒につくったもの。
バレンタインデーのチョコレート。
義理チョコなのか、本命チョコなのか分からなかった。
でも、どうしても陸に渡したかった。
結局渡せなかったけどね―・・・
ため息をついてチョコレートを鞄にしまった。
電車の車窓から見える景色をただぼーっと眺めた。
慌てて自分の鞄をつかみ、梓の病室を後にした。
帰りの電車、あたしはそっと自分の鞄を開けた。
鞄の中からは黄色いラッピング袋に包まれたもの。
・・昨日、梓のチョコと一緒につくったもの。
バレンタインデーのチョコレート。
義理チョコなのか、本命チョコなのか分からなかった。
でも、どうしても陸に渡したかった。
結局渡せなかったけどね―・・・
ため息をついてチョコレートを鞄にしまった。
電車の車窓から見える景色をただぼーっと眺めた。