恋するレンズのむこう
あたしはどうしたらいいの?
分からないよ、全部
次々溢れ出る涙を拭いながら浮かび上がるのは陸の優しい顔
あたししかいないこの家の中にはあたしの泣き声しかしなくて
部屋に響く自分の泣き声にますます込み上げる感情。
陸の事しか考えられなかった
いつでも心のどこかに陸がいて
あたしの心を締め付ける
気が付けば窓の外に広がる夜空に寂しげな月が浮かんでいた。
――――
「―…有香!」
温かい光とともに優しいお母さんの声
「ご飯よ?」
閉じていた目を開けるとそこに広がるのはいつもの朝の光景で。
泣き付かれて寝たからか、寝起きだからか
なんだかぼーっとしてしまっている。
「有香?」
お母さんの声にハッとする。
お母さんがあたしを心配そうに見てるのが見えたのであたしは軽く笑ってみせた。
『おはよ』
気が付くと携帯電話のライトが光っていた。
見るとそれは梓からのメール…。
今日病院来る?
メールの文章を読んだ後、携帯を閉じた。
分からないよ、全部
次々溢れ出る涙を拭いながら浮かび上がるのは陸の優しい顔
あたししかいないこの家の中にはあたしの泣き声しかしなくて
部屋に響く自分の泣き声にますます込み上げる感情。
陸の事しか考えられなかった
いつでも心のどこかに陸がいて
あたしの心を締め付ける
気が付けば窓の外に広がる夜空に寂しげな月が浮かんでいた。
――――
「―…有香!」
温かい光とともに優しいお母さんの声
「ご飯よ?」
閉じていた目を開けるとそこに広がるのはいつもの朝の光景で。
泣き付かれて寝たからか、寝起きだからか
なんだかぼーっとしてしまっている。
「有香?」
お母さんの声にハッとする。
お母さんがあたしを心配そうに見てるのが見えたのであたしは軽く笑ってみせた。
『おはよ』
気が付くと携帯電話のライトが光っていた。
見るとそれは梓からのメール…。
今日病院来る?
メールの文章を読んだ後、携帯を閉じた。