恋するレンズのむこう
返信は…しなかった。


あたしの心は決めたから。


その決意が正しいか間違いかは今のあたしにはまだ分からないけど


それでも誰かをこれ以上傷つけたくなかった


だからあたしは決めたんだ






梓や陸にはもう会わない―…


どこか心に引っ掛かるけどあたしの決心は強い気がする。


あたしはそのまま朝食を済ませて学校へ向かった。




―――

学校に着くと凛があたしの元へやってきた。


しかしあたしの顔を見た途端、凛の笑顔が一気に消えていった


「どうしたの!?」


あたしの顔をジロジロ見ながら言う凛の顔には“心配”の2文字しかなかった。


あたしも分かってる。


朝、鏡をみた時あたしも少し驚いた。

目がパンパンに腫れていた。


もう見るからに『泣きました』と言うくらいに。

だからメイクでフォローしたけどやっぱり気付かれちゃった…


「泣いた…よね?なんで?」


あたしは全部話した。


時々、凛が相槌してくれてうるっと来たりしたけど。


なんとか話した。


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