恋するレンズのむこう
特に、なんで?っていう理由はなかったけどそれはお互いのルールみたいになってた。


それでも図書室に行けば彼は必ずいて、まぶしい笑顔をあたしに向けてくれた。


そして彼の勉強しているところを見てたり、


勉強を教えてもらったり。


勉強関係なしでくだらない事を話すときもあった。


毎日、楽しかった。



図書室に行けば、嫌なことも悲しいこともすぐにへっちゃらになる。



彼がやさしい笑顔と低い優しい声であたしを包んでくれる。


髪型にはあまりこだわりはないらしい。

制服は着崩さず、きちんと着ている彼。


かっこいい。


そう思えた。


< 52 / 196 >

この作品をシェア

pagetop