恋するレンズのむこう
『ひどっ!!!』


そんなくだらない話をして笑った。


電車に乗って帰る事に。
あたしだけは3つ先の駅で降りる。


あとのみんなはもっと先の駅で降りるらしい。


凛と野村くんは椅子に座って、寝ていた。


疲れたもんね…。


梓は手摺に掴まって、これまた疲れた顔してる。

あたしももちろん疲れているけどずっと立って窓の外の変わって行く景色を眺めていた。


今でも嘘みたい。


あの日、突然消えた梓が

またあたしの前に現われて


今では一緒に出かけてるんだ…
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