恋するレンズのむこう
「…!!!」
やった!!!大成功!!
梓は驚いた顔であたしと水色の袋を交互に見る。
『開けてみてよ』
「…あぁ」
ゆっくり、袋を開ける梓。
中から出て来た物を見ると次第に笑顔になる。
「嘘…」
呟くように言ったけど梓は眩しい笑顔を見せてくれた。
『驚いた?』
「…当たり前じゃん」
そう言って梓はあたしを愛しそうに見る。
『あたし達、繋がってるんだねっ』
あたしの声は自分でも分かるくらい弾んでいた。
梓も「あぁ」と言ったけど嬉しそうにイルカのストラップを見ている。