恋するレンズのむこう
立ち上がろうとしても足が痛くて立てない。


『…足、捻っちゃった』

あたしは凛に肩を貸して貰って保健室へ行く事にした。


「もう~有香は本当運動苦手だよね~」


『でもさっきあたしゴールしたんだよ!』


「えっまじ?」


うわ、信じてないよ凛。

『本当だよ!』


「え~」


そうこうしてるうちに保健室に着く。


まだ授業の途中なので凛は少ししたら体育館へ戻っていった。


「あらら~」


保健の先生があたしの足を見てそんな声出すからなんだか不安になる。


「歩ける?」


『いいえ、あまり…』

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