恋するレンズのむこう
全然、変わっていない。


あたしと一緒にいた高校3年生のままの彼。


黒かった髪は茶髪になってるし、気づかなかったけど。



たしかに、あたしが愛した人と同じ顔をしていた。




全然、変わっていない。



いつのまにか目から温かいモノが溢れ出た。


今まで思い出にできなかった想いが一気に外に出ていくような感じだった。



梓。


あたし、あの時のガラスの破片まだちゃんと机の引き出しの中にしまってるよ?


大事にしまっているんだよ?


梓は・・・?
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