Alice in world of darkness
Cheshire Cat
白兎に連れられ森の奥にやってきた。
そして目の前に本当に大きな木が現れた頃。
「Welcome.」
と、どこからか少年か少女か分からない幼い声が聞こえてきた。
いや、ちょっと待って。
この綺麗な発音の英語、さっき気を失ってたとき聴いた──…
「Nice to meet you,Alice」
いつの間にか後ろにあった気配に驚いて素早く後ろを向いた。
その瞬間、
「思ってた以上にかわいいんだね~っvV」
「は、い!?」
ピンクの塊に抱きつかれた。
胸にすりすりと顔を擦りつけてくるピンク色。
「おいネコ!アリスが引いてるぞ」
それの正体は黒兎の言葉で明らかになった。
うるさいな~と呟きながらしぶしぶとあたしから離れたピンク色は、
ふわふわの長い髪にピンクの服に白の短パン、
頭には紫とピンクの猫耳があり、
耳とお揃いの紫ピンクのアームカバーとレッグウォーマーを装備している。
容姿を見る限りでは、どうやら女の子らしい。