Girls ホスト


少しの沈黙の後、早瀬君は口を開いた


「母親がさ……ホストにハマってて、多分近い内に離婚するんだわ」


『え?早瀬君のお母さんが?』


「あぁ。だからなんてゆうか、ホストってそんなにいいもんなのかって確かめたくなって。
家庭までも壊しちまうホストがさ。

だけど実際働いてみたら意外にも自分の夢だったり家族の為だったり、まじで頑張ってるやつとか多いだろ?
中にはバカもいるけどさ」


『…………うん』


「だからホストは悪くねー。俺の母親も馬鹿だとは思わねーけど」


『うん。お客様もいろんな事情を抱えてホストに会いに来てるもんね』

「まぁ、家庭を省みない親父だからな。母親の行動も頷けんだよ」


『そっかぁ。それで?早瀬君はホスト続けるの?』


「いや、辞める!お前の為にも」


『私の為?』


ちょっと意外な答えに驚いた私を見て早瀬君は頷いた


「彼氏がホストなんて嫌だろ?」


確かに………でも


『それは困る!』


私がそう言うと早瀬君はハ?とゆう顔をした


『早瀬君は私のライバルでしょ?いつか絶対追いついてみせるって決めてるんだから!』


「……お前!お前も辞めろよ」


『む~~り!私はお金が必要なの!』


強情な私を呆れた顔で見た早瀬君が何かを言おうとした瞬間、家のベルがなった



ピンポーン



誰ですか?


こんな夜中に...




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