風と共に...
プロローグ
君はいつも私の前では強がっていたね。




だけど君がいなくなってしまったちょっと前にね


一度だけ見たことがある。



君が凄く辛そうで泣きそうな顔をしたのを。


でもそれはほんの一瞬で


君は最後にこういった。


「沙耶いつもありがとう」



ってね。


ねえ?


今君はどこにいるの?


私ね?君がいなくなって毎日が辛いの。


いつも見る風景だって全然殺風景なの。



君の存在は大きすぎたの。


もう君なしでは生きていけないの。


だから、ね?


もう一度私の前に現れて?



「ほら、行くぞ」

って

「沙耶はドジっ子だなあ」


って言って?


そして、私の手をひっぱって?


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