風と共に...
いつもの公園に着いた私達は、ブランコにまたがる。


「遅いねー」
「だな」


いつもこの公園で彩と待ち合わせしている。


そして…


「いつものやるか」
「うん!」


靴紐をキュッと結びなおす。


「よーい………パン」


智樹の手で鳴らす合図と共に私は勢いよくスタートする。


20メートルくらい走り、智樹の方を向いた。


「今日調子いいじゃん」
「でしょ?」


こうやって二人でスタートの練習をするのだ。


「おはよー」


そのうち彩もやってきて


「行こっか」


そう言って学校に向かうのである。


彩こと、松木彩も私と同じ陸上部でこの子も幼なじみ。


学校に着き、私達はグラウンドに向かう。


「遅いぞ!」
『すいませーん』


顧問に注意され、私達は急いでジョッグした。


「今日は遅れた罰として5周な」
『えー』
「えーじゃない」
『はーい』
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