風と共に...
私達はいつも一緒にいるのが当たり前。


学校遅れるにしたっていつも一緒。


だから、智樹のことを恋愛感情で見るとかそんなことも勿論ない。


あくまでも最高の親友なだけであり、それ以上の関係はないのである。


「あ、智樹!今日お前表彰あるからな」


顧問のその言葉に私も彩も智樹も3人揃って跳ねた。


「おっしゃー!!!」
「やったね智樹!」
「おめでとう」


ハイタッチしたりはぐしたりそばらくの五分間は喜びでいっぱいだった。


「てか、俺が表彰されるってことは沙耶も彩もだろ?」
「ああ」


智樹の問いに顧問は満面の笑みで頷いた。


『やったー!!!!』



再び私達は喜び合った。



私達は共に頑張ってきた。


だから、高校入って一年なのにも関わらず試合に出させてもらった。


特に智樹はすごい。


地区大会で優勝。県大会でも優勝。そして関東大会も優勝。全国大会も優勝。ジュニアオリンピックにだって出場してる。


だからなのか、智樹はモテモテでまるで漫画の世界のように下駄箱のところにはラブレターなのかファンレターなのかはわからないがとにかく手紙が山積み。


「手紙が臭くなるわー」

彩と私は大げさに鼻をつまんでやった。


「うっせー」


そういいながらもどこかにやけてる智樹。


もう本当に変態なんだから!
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