秘密の片思い 番外編①
郁斗は足早に愛に近づいた。



「愛!」



名前を呼ぶとビクッと肩を震わせて顔をあげる愛。



「・・・郁斗っ」



愛は立ち上がると郁斗の首に抱きついた。



「愛?」



「怖かった!変な人に話しかけられて・・・・」



さっきまで泣いていたように愛の目は真っ赤だった。



郁斗は愛の髪を優しく払い、そして撫でると愛の目を見た。



「もう大丈夫だ」



「ん・・・・」


愛の震える肩に腕を回しゆっくり撫でる。



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