秘密の片思い 番外編①
* * * * * *



数10分後、2人はアパートメントに着いた。



郁斗は愛の肩を抱きながらリビングへ入る。



「・・・ごめんね 心配かけちゃって・・・」



「家に帰ったらいなかったから心配したぞ?」



そう言いながら愛を黄色のソファーに座らせる。



「つけられているみたいで家に戻れなかったの・・・それで歩いているうちに道が分からなくなって・・・・」



買い物に行こうと道を歩いていると男が近寄り、愛に話しかけてきた。



早口のイタリア語で愛はわからない。



突然、腕を捕まれて驚いて振りほどくと駆け出したのだ。



そんな事があって愛は逃げるうちに道に迷ったのだ。



「何事もなくて良かったよ・・・」



肩を抱き寄せ、こめかみに口づけを落とす。



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