秘密の片思い 番外編①
「疲れただろう?シャワーを浴びて来いよ 夕食作っておくから」



「大丈夫、郁斗こそ練習で疲れているのに お夕食作れるからシャワーを浴びてきて」



練習後にシャワーを浴びたが、愛を探すうちに汗をかいてはいた。



「じゃあ、一緒に入ろう」



郁斗が笑って言うと愛が絶句した。



「い、いいから 郁斗が先に入ってよ」



ソファーから立ち上がるとキッチンへ向かおうとした。



その手を郁斗が掴む。



「照れてるのか?」



「て、照れてなんかないよ 郁斗と一緒に入ったらお夕食どころじゃなくなっちゃうから。あたしはお腹が空いているの」



「わかったよ 先に入ってくる」



この国の人のように肩をすくめた郁斗はバスルームの方へ消えた。



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