秘密の片思い 番外編①
病院で検査をした郁斗は医師等に大丈夫と言う太鼓判を押され、自宅に帰宅した。



広いリビングに入ると郁斗の携帯が鳴った。



電話に出た郁斗はすぐにイタリア語で話し始めた。



そんな郁斗を誇らしげな、それでいて羨ましそうに愛は見ている。



電話ではなかなか会話をするのは難しい。



電話を切った郁斗は溜息を吐いた。



どうやら試合は負けたようだ。



途中で退場してしまった郁斗は悔しさがこみ上げた。



郁斗の横に愛がちょこんと座る。


「郁斗・・・」


「ケガなんてしている場合じゃなかったな」


愛は言葉につまり郁斗の手に両手を乗せる。



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