シークレットダイヤル☆
「ごめん…

俺、神崎が可愛くてキスした。

ヤベっ…俺の胸の中にいるのは神崎じゃなくて綾乃さんや…」


そんなこと言わないで…



 これが現実なんだ
   (T_T)


あたしは必死で平静を装った

「気にしないで」


「まじでごめん!」


もう謝らないで…

あたしが惨めになるから…


   


「あたしの初めてのキスはいきなりやったから…


藤本のキスは

ちゃんと気持ちがこもってたよ」


  「……」


彼の困った顔…



あたしは大胆に
彼の胸にそっと寄り沿った



「神崎…」



「ごめん~ちょっとだけこうしてて」



彼はぎゅって抱きしめてくれた…


彼は彩乃さんを思い浮かべて

あたしを抱きしめてたとしても…


それでもいい。


あたしが彼を好きなことに変わりはないのだから…


彼の鼓動が聞こえる
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