シークレットダイヤル☆
試合は接戦の末

23対22で負けてしまった…

でもね。1回戦なのに決勝なみのいい試合だったよ


子ども達も母も泣いていた…

悔しいけど、誰もが試合の内容に満足したと思う。


だって前までは諦めてたボールを
こんなに必死に追うことができたんだから…

    (^O^)v


廊下に座り泣きじゃくる子ども達に監督は話をしてた…


チームが1つになったこと…

最後まで諦めなかったこと…

この悔しさを
絶対に忘れないで欲しいと熱く語っていました。


あたしは母達に頭を下げ
その場を去った…



「まこコーチ」


えっ?

振りかえると…


「静の母です。」


「あっ、神崎です。」



「あなたのおかげで静は自信が持てたんです。

それにチームメイトの静に対する冷めた視線や態度も…

本当にありがとう。」


「いえっ。とんでもないです…
あたしはバスケを続けてて
そのスポーツ精神を少しでもみんなに伝わったらいいなって」


「まこコーチが来てくれてよかったぁ」


「そんな…静ちゃんが頑張ったからですよ」


「これからも来てくださるの?」


「部活があるんでわからないです。」


「そうですか…
時々、遊びに来てやってください。」


    「はい」



静ちゃんのお母さんと話せてよかった
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