シークレットダイヤル☆
「人形を持ってきてあげるから待ってて

ん?一緒に部屋行く?」


「うん」


私が手を差し出すと龍はあたしと手を繋いだ…


「よいしょ〜よいしょ」


階段を上るのも時間がかか


「抱っこしたげよう」


  「いや」

もうすぐ2才になる龍は
意思のはっきりした子…(^-^;


あたしの部屋で彼は物珍しいのか荒らし回る


「駄目駄目!触らないで …」


「あった」


バスケットボールのミニボールが気に入ったらしい…


「どうぞ」


「あーとう」


可愛すぎ



リビングまで龍を抱っこして下りた。

真ちゃんがボールを見た

「おっ、ええのもらったやん!」


「貸してあげてんの!」


「まこ→ケチって言ったれ」


「ココ→これココ」


「ココじゃなくてまこやで…言ってみ」


「ココ」

アハハハ

「うん。ココでいいよ」

龍は1時間も立たないうちにあたしに懐いた




龍にご飯を食べさせたり、お風呂に入れたり
あたしは大忙し


「ココとねんね」


「えっ?あたしと寝たいの」


にこりん((((*^o^*)


「ママ
龍を寝かすけど一緒に寝るのは無理かも…
気になって寝れない!」


「OK!寝たら連れてきて。」


龍とあたしはベットで添い寝した



胸の辺りを優しくトントンすると
目がうつろうつろ

(o^-^)…クククク(笑)

可愛すぎ




龍が来たことで
今日藤本に言われた事が嘘のように忘れてた。


でもね…布団に入って目を閉じると


彼の姿…

声…

あたしを見る瞳…

考える顔…

照れた仕草…

あたしにとって残酷な言葉…


『彼のそばにいれたらそれでいい…』

呪文のように繰り返す

そう。
今以上の関係を望んでは駄目だと自分にいい聞かせた

(v_v)
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