シークレットダイヤル☆

お洒落なフレンチレストランに車は止まった…


かっちゃんがバックミラーごしに

「頑張れ」って言ってくれた


あたしはにっこりスマイル

    o(^-^)o


緊張が走る


ノブくんとレストランに入る


大きな窓から緑の木々が見える



奥の方に会長の孫が既に座ってる


向こうの執事とノブくんが挨拶して


「お嬢様こちらにどうぞ」


「はい」



えっ!Σ( ̄□ ̄;


なんで????

   
   藤本琢也…


UT電器のご子息?

内心はバグってたけど平静を装った…

「は・はじめまして橘 彩乃と申します。

どうぞよろしくお願いします」


「何言ってるんの?神崎(笑)」



「何ですか?神崎って」


ノブくんが動揺してる


「ま・いいや彩乃さん。

俺は結婚を勝手に決められるなんて嫌だし

したい事があるから、今日は会うだけって約束で来ただけ…座って」


  「はい」






2人の執事に監視されてる中で食事をした

ノブくんはやたらと汗をかいてる

そりゃあたしと藤本が知り合いだったんだから…


豪華なコース料理もあたしじゃない人を演じているので味なんてわかんなかった

    (*_*)


必死で覚えた彩乃情報→趣味や留学先の学校の話など

あたしは自然に話せた


いつの間にか彩乃になってたよ



     完璧

    v(^-^)v 



藤本は相変わらずバスケの話をしてる


この人はあたしが彩乃でも真琴での関係ないんだぁ


別にいい!バスケの話は楽しいし♪硬い話は苦手だから助かった…

おっと・・・ノブくんが『メッ』って顔してる
(笑)


バスケの話だから

あたしが食いつきそうに見えたのかな(笑)
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