シークレットダイヤル☆
お上品なおばあさんが
あたしに声をかけてくれた

「勝手にお邪魔してすみません。」

「よかったら、うちの孫と遊んでやって」


「あっ…でもぉ」


お屋敷の大きな門構えに 『沼沢』の表札

ここだ


春花さんの実家に龍は入り込んだんだ…アハハ

   ナイス龍


「お言葉に甘えて…お邪魔します。」


「どうぞ」


「わぁお庭に池がある〜素敵」

まじで感激しちゃった。


龍は鯉をみて大喜び


龍のはしゃぎ声に誘われて

春花さんと女の子が屋敷から出て来た。


「こんにちは」

春花さんと挨拶を交わした…


「お散歩の途中にこの子がお邪魔して…(笑)」


「そうだったの。僕お名前は?何才?」


「りう」

龍は2才ってアピールしてた


「娘さんも2才位ですか?」


「はい。唯花って言います!よろしくね」


って龍と唯花ちゃんは

2人で連れだってトコトコお庭をお散歩中



「あっ!その石は投げたら駄目ぇ」

日本庭園の白い敷石を
龍は掴んで投げた。

こらぁ…(▼▼メ)


    ポイ


ガン見が効いたのか…

もう飽きたのか…

今度は唯花ちゃんのおもちゃの車を
取り合いしてる…(^-^;


おいおい!


「よかったらお茶しませんか?」


「ありがとうございます」

春花さんから唯花ちゃんの話をたくさん聞いた。


「こんなに広い家なら掃除が大変ですね」


「そうね…
でもここは私の実家で

今は広島に住んでるんです。」


「里帰りしてるんですね」


「うん。主人とは3ヶ月の別居中…」


「何で?

あっ!ごめんなさい」

「いいよ!彼は仕事仕事で

ちっとも家に帰って来なかった…」

春花さんの悲しそう横顔


「旦那さんと連絡はとってないの?」


「とってない…」


「寂しくないの?

これからどうするの?

彼とは終わりにするの?」

あたしは春花さんを質問攻めにした…

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