シークレットダイヤル☆
   「集合」


「次はペアーになって
ディフェンスとボールカットをする。

身長の差がある方が
練習になるから!
男女関係なくペアーになれ」

ガヤガヤ

ドタドタ

いつもなら藤本が
1番にあたしの元に来るだろう…

でもさっきのことで
練習が始まってから彼と目も合わない!

あたしは一歩も動かず
目で彼を探した…

「神崎先輩!お願いします」

「えっ」

「私も」

「俺も」

「まじ?(笑)」


「あかんあかん!
神崎は俺と組むって決まってるねん」


藤本…


あたし…

嬉しくって泣いちゃいそう!


「さっきはごめんね…」

あたし…素直になれた

「全然」

よかったぁ…(∪o∪)。。。



「藤本先輩っ」






「ん?」

「私…先輩を止めてみたいです。

まこ先輩…
藤本先輩と組ましてください。
駄目ですか?」


1年の真由が真剣な表情であたしに駆け寄る


「あっ…」

藤本を見ると苦笑いしてた…(^-^;



あたしも彼に苦笑いを返した。



「駄目ですか?」



「ごめん。あたし…藤本と組むわ」


言えたっ
今までならきっと彼を譲ってただろう…

今はバスケの練習であろうと恋であろうと
彼を誰にも渡したくない!

「ごめんね」

真由とあたしを指名してくれた後輩達に謝った。



「意外」

藤本があたしを見た

「そう?
あたしは藤本と組みたいから」


「サンキュー」

彼の微笑む顔…
あたしの目はハートマーク


駄目駄目!集中しなきゃ!

気持ちを入れ替える

よし(^O^)/
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