シークレットダイヤル☆
藤本の胸の中で
やっと想いが届いたんだと実感した。


2年ちょっとの片思い…

好きな人の恋の相談にのる切なさ…

彼女の隣で微笑む彼の
そんな姿に
何度心が張り裂けそうに
なっただろう…

彼に「心友」と言われ
その関係で十分だと自分に言い聞かせ
今までやってきた。

なんか涙が・・・

涙が止まらない


「泣かんといて…
気づくの遅くてごめん。


俺、お前が好きや」



信じられないっ

彼があたしを好きって?


あたしが告るシーンは何回も想像したけど

彼があたしのことを…

意表をつく攻撃は
あたしのハートに命中した(v_v)

2人見つめあう

もう言葉はいらない・・・


自然に唇を重ねた


あなたが好き



トントン



ハッ(゚o゚)


慌てて彼から離れた


「紅茶入れたよ」
ママが部屋に入ってきた。


「お菓子も食べてね」


「ありがうございます。」




「熱は大丈夫なの?」
ママが藤本に聞いた

「はい。1日でよくなりました」


「まこの看病の甲斐があったね

あの日ね…必死の思いで
私に電話してきたんだから」


「もう余計な事を言わないで」

あたしは顔が熱い…(^-^;



「そうやったんや。
…ありがとう」

彼はあたしを照れくさそうに見た。


「藤本くん。ごゆっくり」

もう!ママの登場で
さっきのいいムードがどっかに吹っ飛んで行った


紅茶を飲みながら話す

「なぁ朝まで看病してくれたん?」


「うん」


「部屋の奴らは?」


「豪寝(笑)」


「そういえば神崎がそばにいたような気がする…」

「必死だったんだから」


あたしは彼の肩に寄り添った


「藤本が好き」


「知ってる」


微笑みながらあたしを包んでくれた


『好き』っ言えた

言っちゃったぁ\^o^/

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