シークレットダイヤル☆
「バウンドパス・ランニングパス」

歩が指示を出す

「はい」


「真由〜組もう」

「はい。

まこ先輩は下手なチームメイトとするのが嫌だから私と組みたいんですか?」

「はあ?」

あたしの中の仲間を大事する精神と
絆を基本とするバスケ魂が怒り爆発

あたしは真由にボールをぶつけ
真由の肩をドンと押した!


「ふざけんな!下手なチームメイト?

はぁ〜?
下手でも上手くても一緒にくらいついて練習してきてる仲間やん!

チームメイトの欠点はチーム全体でフォローすればいい。

真由みたいな考え方やったら
チームは真由を受け入れられへんわ。

あたしは1年からチームに入ってチームワークの大切さを実感したし

1年のあたしを受け入れられない先輩に意地悪もされた。

でもそれ以上に支えてくれた先輩やチームの仲間がいたから頑張れた。

真由が上手いのは認める。
でもね…バスケは1人ではできひんよ」


「・・・」


真由はうつむいた。

きっとあたしにムカついたって気持ちより

言ってしまった言葉の後悔があっただろう。



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