シークレットダイヤル☆
高校最後の夏

恋も部活も全力投球

GWが終わった。今日から学校が始まる。
制服に着替えて慌てて部屋を出た


「あっ!おはよう」


真ちゃんと廊下ですれ違った。

あっ…女の人の香水の匂い

「昨日は悪かったな」


「全然!今帰って来たの?」

「ああ」

服が昨日のまんまだし…


「想いが通じたんだ」


「まあな。あん時は若くて自分に素直になれなかったから…

だからまこには正直にあいつと向き合って欲しいんだ」


「わかった」


だからかぁ…
前は藤本のことを『あいつはやめとけ』とか

『軽そう』とか言いたい放題だったけど

あたしが藤本を一途に想い続けてることで彼を認めてくれた…


真ちゃんが藤本に言ったあの言葉…

『あいつの気持ちに気づいてやれ』

この言葉の重みがわかったような気がした。

あんなに怒った自分が恥ずかしくなった…


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