シークレットダイヤル☆
チームは夏期大会に向けてひたすら練習に励んだ

予想通り真由はスタメンに入った。

あたしが怒ってから真由は
ひねくれ度がましになったと思う!

ゆずも真由と距離を取りながら上手くやってる


誰にだって嫌いな人や
苦手な人がいて当たり前。

だけどコートに入ったらそんなこと言ってられない

好きでも嫌いでも
チームメートを信頼しなきゃいいプレイはできない。


「集合」

歩の合図で集まる


先生が話し出した…

「明日からいよいよ予選が始まる。

予選1試合1試合を大事に勝ちにいこう」


「はい」



「ありがとうございました」

歩の掛け声で部員が続く

「ありがとうございました」

明日から頑張ろう

あたし達3年の最後の夏…

悔いのないように全力で駆け抜けよう!


そして最後は笑って引退したからo(^-^)o




藤本と付き合って1ヶ月が過ぎた…

普通ならラブラブなはずだけど

みんなに内緒にしなきゃ駄目だし

大会のことでラブラブムードは一切なし

(-_-)


今まで通りの藤本とあたしです。


…んん

本当はもっとお喋りしたり

手を繋いだり…

あの時みたいにぎゅって抱きしめて欲しいし

キスもしたい


だけど今は目指す目標の為にラブラブモードは封印


「神崎」

彼が私を呼ぶ声

「はい」


「公園で練習しようぜ」

「うん」

「チャリンコ置場で待ってるから」

「うん。すぐ行く」


本当は練習でクタクタな自分がいる…

だけど『彼と一緒にいれる』って思ったら
疲れはどっかに飛んでった(笑)


ケイ達にバイバイして藤本の元へ急ぐ


あっ…


1年女子が藤本に手紙を渡してる

(*_*)


ガーン


藤本は嬉しそうに手紙を受け取った。


あたしが藤本なら
「彼女がいるからゴメン」って手紙は受け取らない
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