シークレットダイヤル☆
薄暗くなった公園で彼に包まれた。

唇が離れると彼はまっすぐあたしを見る…

あたしも彼をじっと見つめる…

あっ!ヤバイ


彼を感じたい



もっとぎゅってして欲しい…


もっともっとキスをしたいよ…


お互いが同じ気持ちになった時
目を閉じて優しいキスをした。

ワンワン

放し飼いにされた犬にキスを邪魔された



飼い主さんが走って来た

「捕まえてぇ」

藤本とあたしはおかしくって噴き出した


吠える犬のリードを藤本が踏んで捕まえる。


はぁはぁ

「ありがとう。」

「いえ」

彼が飼い主さんにリードを渡した

犬を叱りならがら飼い主さんは行ってしまった。


せっかくいいムードだったのに犬にブチ壊された


「座ろっか」

藤本が微笑む

「うん」

あたしもスマイル

    o(^-^)o


ベンチに座り話をする


あたしは藤本の左手をそっと握った

えっ  w(゚o゚)w

あたしから彼の手を握ったことに
驚いてたみたい(笑)


「ごつごつしてるね」


「そうか?俺みんなに比べたら手小さいし」


「どれどれ」


手のひらを重ねてみる


「よっしゃ勝った」


「あたり前やん!藤本より大きかったら恐いわ!」


「あいつはでかいと思うけど」


「ゆず?」


「うわっ!
俺は『あいつ』って
言うただけやのに言うたろ(笑)」

「ちょっとぉ〜」


2人で笑いの壷にハマった    
    (^O^)


笑ってたのに
急に真剣な表情になる彼…



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