シークレットダイヤル☆
「どうしたん?」

「神崎進路決めた?」

「ん一応。」

「俺さ、いずれは
じいちゃんの会社を継がなあかんのはわかってる。

でも今はバスケがやりたいねん!

卒業したらすぐにでもUTに入社して

でもなぁ
そんなん
じいちゃんには通用せえへんて俺にでもわかる

だから4大行って
必死に経済学勉強して
おもいっきりバスケするって決めた!

どう思う?」


「やりたいことを見つけて
将来の事をちゃんと考えてるってすごいよ!」

「まじ?」

「うん。あたしなんか
バスケはしたいけど
本当は何になりたいんだかまだピンと来ないし

だからとりあえず短大を受けようかな
って感じで
自分が情けないよ。

じゃあ夏休みはずっと勉強?」

「おう!合格するまで特訓やな」

「神崎は?」

「近畿大会に勝ち進む予定だったから
勉強の方は出遅れちゃった
    (*_*)

学校の講習にでも出てみようかな〜」



藤本の将来の話

あたしの将来の話

真剣に将来の話をしてくれて嬉しかった反面

彼との別れの不安があたしを襲った…


「あと半年したら2人別々の道…やね」


「お前とはこの先ずっとバスケで繋がっていたい」

彼はそう言うと
あたしの肩にちょこと顎をのせてあたしを包んだ…


彼の髪の匂い…

近すぎて身動きが取れないよ


あたしはドキトキしながら彼の腕に触れた…



しあわせ



時間よ止まれ



そしてこのまま彼を感じていたい

    (v_v)

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