シークレットダイヤル☆
ノブくんはあたしに聞いた。


「絶対許せないし許さない」


「はい残念…警察に」


「本当にゴメンなさい」


「……」

竹田さんとにらめっこになった…(*_*)




ピンポーン




「あっ俺出ます」


ノブくんが玄関に向かう





リビングに竹田さんと2人きりに…

視線を感じながら
視線を合わさなかった。




「佐川さん夫婦が来られれました。
上がってもらいますよ」


「はい。」



ワンワンワン


ハルが竹田さんの元へ駆け寄って来た


「ハル〜帰ってきてくれたんか」


竹田さんはハルを抱きしめた。


あんなことをあたしにしなかったとしたら
この人はいい人だと思えただろう…


「はじめまして佐川と申します。
突然こんな形で出向いてしまって恐縮です…

コロンを大切に育ててもらってありがとうございました。」

佐川さん夫婦は深くお辞儀をした。


「いえっ!あの日ハルが僕から離れなくて
飼い犬だとわかっていながら
飼い主が現れるまで預かろうって連れて帰りました。
でももうコイツと離れるなんて考えられない…」


「コロンは私達の子どもと同じなんです。
どうか私達の元に返していただけますか?」


「……… はい」


竹田さんは涙ぐんでいた


「この子がマンションの近くに来た時の喜びよう

あなたの事が大好きなんだとわかりましたし
コロンのゲージを見るだけでも大事に世話をしてもらってたんだと確信しました。

竹田さん…いつでもコロンに会いに来てください。」


「はい」


さっきまでの変態男は
ここにはいなかった…


佐々木さん夫婦はハル…いいえコロンを連れて帰て行った


部屋に残されたノブくんとあたし…


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