シークレットダイヤル☆
ファン

あっ!かっちゃんが来た!

ドタバタと慌ただしく家を出た



助手席に乗り込む


「ごめんね」


「おう」


「じゃあ、ビックモールに行って」


「OK!でも2時間以内で買い物できんの?」


「うん。浴衣を選ぶだけやから」


「祭に行くん?」


「うん」


「UT電機の坊ちゃんと?」


「うん」


「おかしいな

今日はあいつ…由奈ちゃんの家庭教師のはずやけど」


「えっw(゚o゚)w

藤本が由奈ちゃんの家庭教師してんの?」


「そうや」


ガーン

知らんかった…(*_*)

あの子はまだ藤本の周りを
ちょろちょろしてるんや


「坊ちゃんは嫌がってたけど
由菜ちゃんはUTの会長さんの命令やからな

会長の力ってすごいわ」



「ふーん。藤本は自分の意思を貫く人だけど

おじいちゃんには頭上がらないんだ…」



うーわっあたしに会う回数より
あの子と会ってる方が多いんとちゃうの


    (*_*)

「まこ!ヤキモチやいていてんのか?」


「やいてません」


「まこはあいつの彼女なんやろ?」


「…うん」


「じゃあ、あいつを信じて
自分に自信を持たな」


「うん」


かっちゃんは大人だなぁ
   
    (v_v)



だってあたしは

初めてこんなに人を好きになって…

初めて想いが通じて…

まだ半信半疑な自分がいる…

藤本があたしを好きになってくれたことも
まだ夢の様な…なんて


あかん!このままじゃ
負のオーラが出てしまう


よし!前を向こうっと
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