シークレットダイヤル☆
渚ちゃんと過ごした7時間余りは

本当に貴重なものだった…



お父さんが迎えに来た


「楽しかったか?」


「うん」


フレンチレストランで食事をした



お父さんと美奈子さん
そして渚…

この3人は
会話や他人の私が見れば
立派な家族そのものだった…



「美咲…


お父さんと一緒に暮らさないか?



「ごめんなさい…


あたしはお母さんと
生きて生きます。


美奈子さん…
渚をよろしくお願いします」

彼女はコクンとうなずいた…

「私は2人のお母さんに
なれるのを楽しみにしてたのよ」


「すみません」


「んーん…残念。

渚ちゃん大丈夫?」




「私は大丈夫だよ」

渚ちゃんの
精一杯の強がりが
痛い程伝わってきた…


(;´・`)






別れの時…


「いつでも遊びにおいで」

お父さんが少し涙ぐんでた…



あたしは美咲ちゃんから預かった
手紙とプレゼントを
渚ちゃんに渡した…



「ありがとう」

彼女の瞳から
大粒の涙がこぼれた…



「元気で」


「お姉ちゃんも」


渚ちゃんと抱き合い
最後の別れ…


あたしから離れようと
渚ちゃんを振り解く…


「バイバイ」


あたしは改札をくぐり
新幹線のホームで1人泣いた…
< 45 / 366 >

この作品をシェア

pagetop