シークレットダイヤル☆
落胆して階段を下りた…

ケイとはささいな喧嘩はしたことはあるけど

あんな険悪なケイを見たことがない…


そりゃあ、自分の好きな人が

親友と抱きあってたらショックに決まってるし

見損なうよ

不信感も抱くだろう…


いくらアキラ先輩から
あたしを抱きしめたとしても…

許せないよね

あたしは
どうしたらいいのかな…

(+_+)




「よう」


「ぁ…おはよう」


藤本が声を掛けてきたけど

今のあたしは挨拶するのが精一杯だった


「神崎~ちょっと来て
ヤスを呼びに来てんけど
お前に手伝ってもらうわ」

「何?」


「体育倉庫の片付け…

さっき先生から苦情がきてん!」


「いいけど…」

「ちょっと待ってて」

彼は鞄を友達に預け
戻ってきた…

彼と廊下を歩く

いつものあたしなら嬉しくてルンルンだろう。

でも今日は喜べなかった



「ねえ~昨日見たやんな?」


「アキラ先輩と抱き合ってるとこ?」

あかん…やっぱり見られてた


    Σ( ̄ロ ̄lll)



「お前ら付き合ってんの?」


「そんな訳ないやん」


「じゃあ水瀬が先輩を好きで…

あ~当たった?」


あたしはうなづいた…


「それはキツイな」


「どうすればいい?」


「気持ちは口に出さなきゃ相手に伝わらないぜ」


「うん。ケイにわかってもらえるように

頑張ってみる…」
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