メイド in LOVE
「君が授かったと
報告してきた時のラナは
とても幸せそうな顔を
していたよ
実はな、君を一番最初に
抱いたのは私なんだよ。」
「え!そうなんですか?」
「あぁ、君の父上は
仕事の都合でいなくて
私が付き添っていたんだ。
助産師さんは
私を父親だと思ったらしくてな
後でラナに文句を言われたよ…
まぁ、だから私は君を
娘のように思えるのかも
しれないな…(笑)」
「なるほど(笑)」
「君の名前を提案したのも私だ。
私の父がクロウ国の出身で
君の瞳を見た瞬間に
"リザ"という単語が浮かんでな
ラナも賛成してくれた。
綺麗な名前だと言って…」
「団長が私の名付け親
だったんですね…」
「あぁ…君が2歳になるまで
ラナは踊り子を休業していたが
その人気から
また舞台へ復帰した。
そして、倒れるまで
舞台で踊り続けた。
大切な者のために……
できれば
君もそんな踊り子になってくれ」
「……はい!
ありがとうございます
私も母のような踊り子に
なりたいです。
演舞団のために…
花形の踊り子として
立派に踊れるように
がんばります!」
涙が自然に溢れていたけど
団長はもぅ慌てなかった。
ただ…私の頭を
優しく撫でてくれた。
娘を見るような瞳で
私を見つめながら……