メイド in LOVE
「あ、あの……」
「ん?どうした?」
「こんなに綺麗な服を
着ても良いんですか?」
「!?」
私の質問にレオンは
一瞬、驚いた顔をした。
「綺麗な服であるかどうか
俺には分からないが…
どんな服であろうと
俺が着ろと言った。
ならば、着ても良い。
メイドは主人に指示された事に
忠実に従えば良いんだ。
分かったか?」
[メイドは主人の命令に
忠実に従えば良い]
メイドとして
2番目に学んだこと。
綺麗な服が着れる
嬉しさの反面…
最後の言葉に
胸がチクンと痛んだけど
気づかないフリをした。
きっとこれが
メイドとして一番重要なことだ。
レオンは主人
私はメイド
"メイド"は"主人"の
命令に従うもの。
「……はい
分かりました。」
私は仕事服を
胸に抱きながら
真っ直ぐにレオンを見つめて
メイドとして
従順に応えた。