メイド in LOVE
「その物言いではまるで
専属メイドの仕事中には
彼女に触れるようですよ」
「そのつもりだが?」
「…………。
あの、一つだけお尋ねしても
よろしいでしょうか?」
私は一つため息をついて
レオン様に向き合った。
「なんだ?」
「レオン様はリザを好いておられるのですか?」
「…………分からん。」
「レオン様にしては
珍しくハッキリしない
お答えですね。」
「分からんものは分からん。
ハッキリとした答えだろ?」
皮肉そうに笑う姿は
とてもレオン様らしい。