メイド in LOVE



仕事を進めながら
レオン様はずっと
リザを見つめていた。

リザの方も視線を
感じているのか
始終落ち着かない様子だった。


私が一言釘を刺したので
その後リザはレオン様の
どんな命令でも
必死に従おうとしていた。

従順であろうとする様子

メイドとして素晴らしい。

だが、レオン様の命令は
明らかに主人の命令の
上限を超えている。

何かにつけて
リザに触れようとするのだ。

紅茶を飲んで
褒めながら頭を撫でたり
髪の毛を弄ったり
頬に触れたり
手を握ったり

ずっと見つめて触れたがる
さらには嫉妬もする

どう見ても
これはリザが好きな証拠だ。

これでもレオン様は
分からないと答えるんだから
恋をしていることに
全く気付いてない。

うちの主人は
恋愛に対しては
かなりの鈍感らしい。


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