メイド in LOVE


カイルさんは
自然に懐から懐中時計を
取り出し時間を確認すると

「そろそろ専属メイドの
仕事時間が終わる。
他の仕事については
また明日教えるから
レオン様の部屋に戻るぞ。」



「は、はい!」


カイルさんの後ろを
着いていきながら
彼の背中を見つめてみた。


正直、レオンの態度に
私はどう対応したら良いのか
分からなくて困っていて
カイルさんが
仕事のお話が終わって
帰ってしまったら
どうしよう?って
焦ってたんだけど…

もしかして
コピー機の使い方を
教える名目で
レオンから離して
助けてくれたのかな?なんて

ちょっと
自意識過剰だね(笑)



「ん?どうかしたか?」


「あ、いえ!何でも無いです!//」

ずっと見つめていたから
不審がられてしまった。


でも、やっぱり
少しカイルさんの瞳が
優しくなってる気がする。

私の勘違いかも
しれないんだけどね


< 80 / 93 >

この作品をシェア

pagetop