メイド in LOVE
平静を保ちながら
静かに言う。
「レオン様お戯れは
抑えてください。
前にも言いましたよね?
メイドとの過度な
スキンシップは
控えますようにと」
「これはスキンシップではない
感謝の気持ちだ。」
「なら、充分に伝わってるはずです
リザが窒息してますよ」
顔が覆われて
慌てていたこともあり
リザはグッタリしていた。
「っ!リザ大丈夫か?!」
レオン様が慌てて
身体から離す。
「……っ……はぁ…//」
顔を赤くして息が荒い
そのリザの様子は
正直、心の奥が疼くような
感覚にさせられる。
レオン様もあてられたようで
珍しいことに顔が赤くなっている。
「レオン様…リザを
横に寝かせてください。」
「あ、…あぁ。わかった。」
レオン様がリザを抱え
ソファーに優しく寝かせる。
私は、容態を診るため近寄り
胸元や手首に触れていると
「おい。リザに何をしているんだ」
「脈拍を測っているんですよ」
「リザは大丈夫なのか?」
「それを確認してるんです」
念のためおでこに触れ熱も確認する
「緊張から来る軽い貧血ですね
少し休めば目を覚ましますよ」
「そうか」
ホッとしたような表情
ここまで人間的なレオン様を見るのはいつ以来だろうか。
これは、やはり本気なのだ。