With Love
「今夜は、肉じゃがと鮭のアーモンド揚げよ。」
うまそ〜 って言いながら既にダイニングテーブルに並べられている和え物をつまみ食いする亮くん。
「なんかさ、二人見てると嫁と姑みたいじゃん。世間で言う戦争はなくて平和なね。」
「バカなこと言ってないで着替えてらっしゃい!」
「母さんは、魁翔を溺愛してるからなあ。
こんだけ柚依と一緒にいてもやっぱ、妬けるのか?」
本当にそれだけだろうか… 亮くんは魁ママのヤキモチだって言うけれど………
最近、何故だか違和感を感じているあたし。
「ただいま〜」
そんなやり取りの中、魁翔が帰ってきた。
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おじ様も仕事を終え、魁翔の家族と賑やかな食卓を囲んでいる。
さっき感じた違和感は今はもうなくて……
あたしの思い過ごしならいい。
……そう願っていた。