With Love
「ぼくは、魁翔(かいと)。君の名前は?」
あたしの瞳を見つめたまま、そっと手をさしのべ、握手をしてくれたね。
魁翔の手にふれた瞬間、とても懐かしくて…、
とってもあたたかい感じがした。
まるで、ずっと前から一緒にいるような
「ゆいです。」
自然に言葉が出ていたあたし。
年齢が近いとはいえ、初対面の人と会話をした事がなかったあたしが、
ほんの数分の間に言葉を交わしたのが信じられなくて…、パパとママは驚いていたんだっけ。