With Love
ナースステーションで、柚依の意識が戻ったことを伝え、大沢と一緒に病院の屋上へと場所をうつした。
「佐藤、久米から話しは聞けたか?」
「いえ、……でも柚依は脅えてた。ただ足を滑らせたってわけじゃなさそうです。」
「ああ、俺もここに来るまでに宮崎に聞いたんだが、これまでにノートを焼かれたり、泥だらけの体育館シューズが袋の中に入っていたらしい。
担任として気づいてやれなかったのが悔しくてな。」
「えっ?」
柚依は、そんなそぶり一度もみせなかった…
いつから一人で悩んでた?
いつから一人で耐えてたんだ?
「オレ絡みってですよね。毎日一緒にいたのに全く気づいてやれなかった……」
「佐藤、俺もおそらくお前と同じ事を考えてる。気持ちはわかるが、絶対に手は出すなよ。
必ず犯人は見つけるから。」