With Love
−−待ちに待った日曜日−−
結局一人では決められなくて、魁翔にきめてもらった。
いつも家族と一緒だから、パパやママがいないデートは初めて。
あっ、付き合ってるわけじゃないからデートとは言わないかな?
「雨ふりそうだね…。」
折角みんなで出かけられたのに今にも降り出しそうな、鈍よりした曇り空。
「大丈夫やって。まぁ、もし降ってきたとしても水族館やからそう問題あらへんって。」
「颯センパイって、前から関西弁でしたっけ?」
「実はさぁ、母さんの再婚相手が関西の人でな、毎日会話してたらうつってしもたわ!」
颯先輩と遥、楽しそうだなぁ〜って見とれていたら…
「ゆ〜い、何羨ましそうな顔してんの?」
「遥と颯先輩って、あたしたちより長く一緒にいるんじゃない?ってくらい仲いいな〜と思って。」
「あいつらは、波長があうんだろうな。」