モノクロ
-一日前
帰るといってもどうやって??






近くには住宅街があった。

人がいるだろう、そう思い歩いていた。









「人、いた。」
ボソッと呟く一ノ瀬夾。



まるで、アタシに声かけろとでもいうように。






「言えばいいんでしょ!?」








若干キレていながらも、これも帰る為だ。
しかたない……








「すいませーん───」









────10分経過──






「はぁ?」
アタシが声かけたのは、年老いたおじいさん。









どうやら耳が遠いらしいようだ。






失敗だ。











アタシのすぐ横では、腹を抱えて笑っている一ノ瀬夾が………






コイツ。わかっててわざとアタシにいかせるように、したなぁ?








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